フィールドワークへ行く理由は?
■活動日 2024年5月2日(木)
■学 年 4年生・5年生・6年生
この日の活動は、前回に引き続きフィールドワークの活動内容を考え、計画書の作成に取り組みました。前回の活動で子どもたちが作成した計画書の中から、参考にして欲しい例を2つ紹介しました。
1人は時間を意識したスケジュール設定が印象的でした。電車の時刻表を踏まえ、何時に学校を出発するのか、何時に到着していつ・どこを見学するのか、昼食は何時に取るのかなど、行動の1つ1つを細かく決めていました。併せて、行くのにかかる費用や必要な持ち物、見学先での質問もしっかり考えていました。
もう1人は、行き先で専門の方とお話しができる機会があるため、特に聞きたいことをたくさん用意していました。それも「○○について」という曖昧な質問ではなく、1つ1つ細分化された質問で、この子どもが心から知りたいと思うことを挙げているのがよく分かる内容でした。
計画書の内容は人それぞれですが、紹介した2人に共通しているのは、フィールドワークを行う「目的」や「理由」が明確になっていることです。自分が知りたいこと、興味を持っているテーマ、専門家に聞いてみたいことなどが明確な子どもは、計画書の作成もすらすらと進めています。
一方で、なかなか行き先を決められない子どももいます。「探究テーマが決まっていないから行き先を決められない。」と、考え込んでしまう子どもが多いようです。教員や保護者サポーターが寄り添い、『テーマが決まっていなくても、興味がある施設に行ってみたらどうか』、『テーマを見つけるためにフィールドワークの行き先を考えてみよう』などと声をかけて対話を行いました。行き先がまだ明確ではなくても、子どもたちが自分なりの理由や目的を見つけてフィールドワークが実施できるよう、大人たちも辛抱強くサポートを続けていきます。