自分は“何”を伝えたいのか
2月2日(金)は3・4・5年生の探究学習を行いました。この日は学年ごとでのグループに分かれて活動を行いました。活動内容は引き続き、前回の活動内容やこれまでの学習の記録を振り返り、今日やることやルーブリックを設定してから、それぞれが活動したい場所を決めて活動に取り組みました。
3月の発表会までの探究もあと7回となりました。授業の冒頭で、探究発表会をどのような方法で行うのかを子どもたちそれぞれが考え、発表の「テーマ」「発表方法」「発表場所」をカードに記入するように伝えました。自分が伝えたいことは何か、それを伝えるためにはどんな方法で、どんな場所で発表をするのが一番良いと思うのかをしっかりと検討するための時間を設けました。
日頃から「探究は自分で創る学習」と伝えているので、子どもたちの学習の進捗は人それぞれです。そのため、今のテーマで次年度以降も探究学習を進めようとしている子どももいれば、まだ明確なテーマを決められずにいる子どももいます。テーマを明確にできずに悩んでいるのなら、「テーマをまだ決められない」ことについて自分の現状を発表して良い、と教員から子どもたちへ率直に伝え、一人ひとりが「今の時点で自分は何を伝えたいのか」を考えて欲しいと話しました。
こうした発信をしたのは、保護者サポーターとのリフレクション会議がきっかけでした。『探究の学習や思考が滞っている子どもは、発表会のために準備や発表をしてしまうのではないか』『発表のためにまとめるため、探究が表面的な内容になってしまうのではないか』とサポーターは危惧したのです。それでは、本来の探究学習とは言えなくなってしまいます。教員から子どもたちに「発表会のための発表はしないでください」と伝えました。こうした気づきを与えてくださる保護者サポーターの皆様の支援が本当にありがたいです。今後も教員と保護者サポーターが心一つに、子どもたちの探究学習を支えていきます。