初めての体験!「異学年合同での探究学習」
11月6日(月)の探究学習は、2年生と3・4・5年生の合同で行いました。普段の活動と違う学年で交流をするのは初めての試み。学習集団を変えることで子どもの学びをより活性化するねらいがあります。
まず前半は2年生の発表タイムから。一人ずつ発表を行い、上級生にフィードバックをもらいます。目の前にいるのは、顔なじみのクラスメイトではなく、上級生のお兄さんやお姉さんたち。いつもと違う雰囲気に呑まれてしまったのか、緊張で声が小さくなったり、顔がこわばったりする子もいましたが、みんなしっかり発表をやり切りました。そして上級生からのフィードバック。『○○だから、○○してみると良いと思う』など、以下のような改善のアドバイスを2年生に伝えていました。
『難しい言葉を使う時は、自分は分かっていても聞く人は分からないから、その言葉の説明を入れると良いと思う』
『テーマのタイトルと内容が合っていないから、タイトルの書き方を変えると良いと思う』
『1枚のスライドに情報を入れすぎているから、分けて書くと良いと思う』
『文字ばっかりだから、イラストとか写真とかアニメーションとかを入れると良いと思う』
『下を向いて話しているから、iPadじゃなくてモニターを見ながら話すと良いと思う』
ただ感想や意見を言うだけで終わらず、自分の経験を通して学んだことをアドバイスしている点が非常に良かったです。上級生たちの学びを下級生にも伝え、互いに学び合う集団として成長していく過程はとても重要だと改めて感じました。
後半は3・4・5年生の代表者が発表を行いました。テーマの内容こそそれぞれ違いますが、聞いている人の方を見て、聞き取りやすい声で発表をしていて、上級生たちの発表は大人が見ていても「さすが」と思う内容でした。スライドの内容も、動きを付けていたり、表組みや箇条書きで分かりやすくまとめたり、文字の大きさや色を変えたりなど、いろいろな工夫を取り入れていました。2年生の子どもたちが上級生たちの発表にじっくりと耳を傾け、食い入るようにスライドを見ていたのがとても印象的でした。
2年生には「上級生に発表をし、上級生の発表を聞くことで」、3・4・5年生には「2年生の発表にアドバイス等で交流をすることで」、それぞれ自分自身の活動を見直して欲しい、というのが今回の合同探究学習のねらいでした。リフレクションタイムでは、2年生の子どもが『アドバイスをもらえて嬉しかった』と、発表していました。みんなそれぞれ自分なりの学びや気づきを得られたようです。率直な感想は『やってみて良かった』です。今後の子どもたちの探究学習に、どんな変化が見られるか楽しみです。