自分は何がしたいのか?
6月7日(水)の探究学習はいよいよ探究のテーマを決める活動。
最初に全体ミーティングをして、テーマ決定について、どの程度自分の考えがまとまってきているか状況を把握しました。すでにテーマが決まった子どもは探究計画カードに自分の考えをまとめて、教師や保護者サポーターと面談。迷っていたり、まだ何をテーマに設定してよいか考えがもてていない子どもは、最初から面談をして、自分のやりたいことを明確にすることにしました。
やりたいことは明確なのですが、テーマがあまりにも抽象的すぎて、何をどのような方法で問いを解決したらいいか、模索している子どもがいました。
T:「ちょっとテーマが大きすぎないかなあ?」
C:「そう思うんだけど、私はどうしてもこれがしたいのです。今までずっと研究してきて、ここを解決しないと前に進まない感じがしていて・・・。何か社会の役に立ちたい、社会を変えたいという気持ちになって。」
この子どもは、地球温暖化のテーマからスタートして、エネルギー問題を掘り下げ、水素エネルギーが社会にもっと普及することで温暖化を阻止できるはずだけど、水素エネルギーはコストが高く、社会での普及が進んでいないことを調べ、そこを解決するためには政治の分野に踏み込まなくてはいけないという思いでした。身近な自分の生活空間から、社会へと視野を広げ、何かできないかともがいている感じでした。一人の小学生が、純粋な気持ちで社会に役に立ちたい、社会を変えたいと言う思いをもつに至ったことに正直驚くとともに、感動しています。
探究スタートの頃は、「調べて、まとめて、伝えよう」止まりだった思考が、社会へ変えたいという思考へと深まっているのはなぜなのか。一度、この子どもとじっくりと話をしたいなと思っています。SOLANの探究は個々の興味・関心のもとに探究テーマを設定し、活動を展開していきます。その活動の経験を通して自分は何を思い、何を考え、何をしたいのかという自分を探しているのかもしれません。