ウサマさんや中野さんとの交流
6月2日(金)の3年から5年生の探究学習は、外部講師をお呼びして、海外の情勢について学びました。シリア人のウサマさんです。ウサマさんは、戦争によりトルコへ避難し、そして2023年の地震ではトルコ・ガズィアンティップで被災した経験をもっている方です。そして、Piece of Syriaの代表の中野さんです。2016年からウサマさんと共に活動を続け、シリアとトルコで2600人を超えるシリアの子ども達に教育の機会を支援してきました。
まず、中野さんのお話。シリアという本来とても魅力的な国なのに、戦争によって建物が破壊されたり、多くの人たちの命を奪われたりしたことに対する思いを熱く語ってくださいました。2011年3月に戦争が始まる 以前は、医療・教育は無料で、治安も日本以上に良く、おもてなしの文化や歴史ある遺跡など非常に人気の旅行先だったようです。「医療、教育は無料なんだよ」と話をされると、子どもたちの中から「えーーっ」と驚きの声があがりました。よく知らない人だけど、家にこいよと食事にさそわれたよ」と聞くと、また「えーーっ」という声が・・・。昔はいかに平和だったのかということです。でも、それは戦争によって大きく変わったのです。
質問タイムでは、ウサマさんに英語を使って質問をする子どもがたくさんいました。平和を取り戻し、「シリアをまた行きたい国にする」ことを目指して活動されているお二人の姿は、子どもたちの目に大きく映ったようです。何か自分にできることはないかと考えていた子どももいたようです。何らかの活動が生まれる感じがしています。